ネギニラ(なかみどり)苗が入荷致しました!

たねや

2013年03月30日 09:59

 葱とニラの雑種のネギニラ(なかみどり)の苗が入荷致しました。
 この品種はニラの大産地栃木県の農業試験場が開発した品種で、平成8年の発表以来注目を浴びていた品種ですが、種子が出来ないため中々苗の入手が困難だったのですが、やっと販売できるようになりました。



 育成経過は下記の通り。

 「昭和63年から平成元年にかけ、にらを母親、父親とする交配を行ったが、にらの持つ単為生殖性により雑種の獲得には至らなかった。次に平成2年にねぎを母親、にらを父親とした交配を行い、6組み合わせ1275種子の胚培養を行った結果、新里ねぎとにら「きぬみどり」の組み合わせから2個体の植物体が再生した。染色体数の調査により、ねぎの染色体n=8とにらの染色体n=16を合わせた24本の染色体が認められた(写真1)。また、エステラーゼパターンでも、ねぎにらは新里ねぎと「きぬみどり」の両方のバンドパターンが得られたことから、雑種植物であることが確認された(写真2)。その後、茎盤組織からカルス経由の組織培養変異個体を多数増殖し、その中から草型がにらに似た個体を選抜し「平2交雑系統」とした。
 平成4年度からは春どりで特性検定試験を行い、抽だい時期が5月中下旬頃で「グリーンベルト」に比べ2ヶ月ほど早く、香り成分や食味がねぎやにらにないユニークな特性を持ち、収量性も優れた1系統を選抜し、「ねぎにら交雑1号」の名称で平成5年8月ににらとして種苗登録を出願し、平成8年6月に「なかみどり」の品種名で登録となった。」
栃木農業試験場発表より

 


 栽培方法は、今回販売する苗はポット苗なので、畝間40cm位、株間15~20cm位で1ポットずつ植え付けます。肥料は1坪当たりネギ・ニラ用の肥料で2kg位を施します。(窒素成分で150~200g/3.3㎡)
 営利栽培ではすて刈をしますが、家庭菜園ではその分を収穫します。年に1~2回は追肥をします。
 営利栽培では別に苗の増殖圃を設けますが、家庭菜園では1年ほど育てたら株分けして植え替えます。
 

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