昨日の日本農業新聞にアメーラトマトの記事が載っていました。静岡県が誇るフルーツトマトの代名詞的存在ですね。
「笑っていいとも！」や「SMAP×SMAP」にも取り上げられて、今や全国的に有名なブランドトマト、フルーツトマトの王様って感じですね。(仕掛け人が知り合いなのでいっぱいヨイショしちゃいます。)
さて、店頭でお客様に「フルーツトマトの苗下さい。」とか「フルーツトマトの種下さい。」とか、よく言われるのですが、基本的に「フルーツトマトの種や苗」と言う物は、品種と言う意味では存在しません。 便宜上、甘味の強い品種をそのような形で販売する事はありますが、例えば「アメーラトマトの種や苗」と言う物は無いのです。乱暴な言い方をすれば、アメーラトマトを栽培されている方が作れば、どんなトマト？でもフルーツトマトになります。（あくまでも乱暴な言い方です。）
その他にも高知の「塩谷トマト」や熊本県の「塩トマト」などがフルーツトマトとして有名ですが、これらのフルーツトマトも同様です。
簡単に言ってしまえば、昔から「絞め作り(極端に水を切って栽培する方法)」と言われる様な作り方をして、通常200～250ｇ位になるトマトを70～80ｇ位に作ると、実がしまって糖度が増して、フルーツ感覚の美味しいトマトになります。りょくけんの永田農法のトマトもこれに似た形の栽培ですね。
高知や熊本の場合は元々土壌に塩分が多く、トマトが水が十分に吸えない状態で、自然発生的に絞め作りになって美味しいトマトが栽培できたのを応用したということらしいです。
それぞれに栽培技術の粋を極めた形での栽培がされているので、一朝一夕にできる物ではないですね。
まぁ、それでも、一般的？にはいわゆる中玉トマト(果重40ｇ前後のトマト)と分類されるタイプや、プラム型ミニトマト(楕円形のミニトマト)と分類されるタイプの品種をフルーツトマトの苗や種と称して販売する事が多いようです。
「レッドオーレ(カネコ種苗)」や「アイコ(サカタのタネ)」などが有名ですね。弊店ではその他に「ティンカーベル(ナント種苗)」「カナリーベル(ナント種苗)」などをお薦めしています。
レッドオーレ(左)とアイコ(右)
ティンカーベル(左)とカナリーベル(右）
今シーズンは、フルーツトマトとは少し違いますが「ピンキー(ナント種苗)」と言う品種がお薦めです。従来とちょっと違った感覚のミニトマトで、皮が軟らかくさくらんぼのような感じのミニトマトです。
ピンキー
