土と親しむ　～家庭菜園・農業応援歌～

　サツマイモの人参芋。他府県から弊店に来るメーカーの営業さんたちに聞くと、どうも一般的には静岡県の遠州地域でしかあまり聞かない呼び方だと言われるのですが、ネットで見ると結構出てきますね。

　但し、人参芋と呼ばれているような品種を取り寄せて比較してみても、どうもこの地域で栽培されている物とは若干違うような感じがします。まぁ、そうは言っても、この地域でも生産者の方たちから頂く人参芋は人それぞれで若干の違いがあるようです。
　
　共通しているのは、ツルの新芽の部分が赤っぽくなると言う事でしょうか？大きく分ければ、太短くできるタイプと細長くできるタイプがあるようです。
　
　下の写真は、小生が色々な生産者の方達から頂く人参芋の中で最も美味しいと思ったお芋を貯蔵しておいて苗を育てた物です。100本程のツルが切れたのですが、自分で植えている余裕が無いので、弊店で販売する事にしました。



　人参芋の草姿は安納芋とも非常に良く似ていて、同系統の物が伝わって来て在来化したんじゃないかと思えますが、農林技術研究所の方に聞いてみた所、定かな出自は分からないとのことでした。

　昔から品種名は「兼六」だと言われる事が多いのですが、兼六が育成された石川県の種苗業者に聴いても良く分からないとのことでした。

　昨今の安納芋のブームを考えると、遠州地域でも良い系統を選抜して増やす努力をすれば、品質的には安納芋に決して引けを取らないと思いますので、この地域のブランドさつま芋にできるんじゃないかと思うのですが・・・。
　お前がやれよ！と言われても困ってしまいますが・・・。