トマトの栽培方法

たねや

2010年05月01日 08:07

ミニトマトの栽培風景。左から「ピンキー」「ティンカーベル」「カナリーベル」

 トマトの栽培方法を書こうと思ったのですが、中々ややこしいので、ポイントをいくつか・・・。
 少し乱暴な言い方になりますが・・・。

①トマトは高温多湿(雨や多潅水)が嫌いです。
 まずは高畝にして、マルチをしましょう。下の画像を見て下さい。少しわかりにくいですが、畝の高さは30cm以上あります。黒マルチをしてありますが、できれば白黒ダブルマルチを使って白色面を見える様にして植えましょう。(早植えされる場合は黒マルチや透明マルチの方が無難です。この場合、暑くなったらマルチの上に敷きわらをします。)できれば雨除けの屋根があれば良いのですが・・・。



②トマトは肥料が嫌いです。
 肥料を与えなくて良いと言う事ではありませんが、できるだけ少なめに与えます。家庭菜園の場合でしたら、元肥は無しでOKです。いわゆる、良い土作りなんでしない方が身の為です。牛糞堆肥とかをたくさん入れて肥沃な土作りなんて絶対しないでくださいね。もちろん、トマトにとっての良い土作りは必要です。手軽に手に入る土壌改良材では腐葉土あたりが一番だと思います。
 
 樹勢に応じて、追肥を少しずつ与えます。基本は奇数の段の果房が着果してピンポン玉になった位です。樹勢の判断は生長点の葉の展開の仕方、開花始めの果房と生長点との距離、展開葉のねじれや色、等で判断します。



 少し分かりにくいですが、生長点が上画像の様な感じが丁度良い状態です。生長点の別れた2枚の葉が真横に伸びて、少し下側にカーブしている位が丁度良く、開花始めの果房(3~3段目)から生長点までの長さが8~10cm位が理想です。展開している葉は少しねじれている程度。

 生長点の別れた2枚の葉が上に立ったようにVの字だと樹勢は弱め、逆に下の内側に巻き込むようにカールしていると強めです。

③生理障害が出やすく、それが病気につながります。
 
 トマトは生理障害や病気のデパートと言われる位、様々な病害が出ます。特に栄養のバランスには敏感で、生理障害が出ると、病気にもかかりやすくなるので気を付けます。特にカルシウム欠乏に注意。時々カルシウム剤の液肥を葉面散布すると良いでしょう。先日紹介した「菌の力」を半月に1回程度葉面散布するのも病害防除に効果があります。

④雨の日の作業は禁物
 脇芽かきや摘葉は必ず晴れた日に行いましょう。脇芽かきは早め早めに行います。

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