土と親しむ ~家庭菜園・農業応援歌~

浜松市浜北区にある「たねや(店頭販売専業)」のbaka旦那が音痴ながらも精いっぱい歌う家庭菜園や農業の応援歌! 美味しい野菜や品種の話、栽培方法など家庭菜園や農業にまつわる話題満載!

トンネル・マルチ栽培のお勧め!(スイートコーン)

 初夏のような天候になりましたが、春は三寒四温で明日からはまた冷え込むようですね。

 3月上旬位からスイートコーンのトンネル・マルチ栽培(直播)の始まりです。

 スイートコーンは高温性作物です。発芽適温は25~30℃で最低温度は10℃と言われています。日平均気温の積算温度が125~175℃で圃場発芽に達します。播種最低地温は14℃位で、地温が確保できないときには温床育苗として、本葉2.5枚で定植します。弊店のある静岡県遠州地域では、トンネル・マルチ栽培の直播では3月上旬位から、この条件が整って来ると言う事ですね。

 マルチは透明または銀ネズのタイプを使い、幅95cm、2条で30cm間隔で穴の開いているタイプを使うかまたは穴をあけます。播種予定の数日前にはマルチを張り、十分に地温を確保しておきます。

 晴れた日の午前中に1穴に3粒ずつ播種し、速やかにトンネルを張ります。余裕があれば1週間程度晴天が続くような時に蒔くのが望ましいです。

 間引きは本葉5枚程度の時期に行い、生育の早すぎる株や遅い株をハサミで切って1本立ちにします。残した株が均一な大きさになるように間引きを行います。
 
 トンネル栽培の例では、播種後25日で葉数分化は12~13枚となり、葉数分化はほぼ終わっています。この時期では草丈30cm程度、展開葉数は5~6枚です。その後3~4日で側枝の分化が始まります。低節位に分化した側枝は節間が伸びて分けつしますが、7~8節に分化した側枝は節間が伸びず雌花となります。この雌花の分化は、トンネル栽培では播種後35日、草丈50cm、葉数6~7枚です。この時期に低温や高温、乾燥などのストレスを与えると果実に障害が出ることがあります。

 発芽以降は日中のトンネル内の温度が上がりすぎないように注意します。

 生育適温は日平均気温22~30℃ですが、生育初期と後期は比較的低温で、中期は高温が望ましいようです。

 土壌適応性は肥よくな壌土が多収につながり、早出しには砂壌土が好適です。乾燥害に弱く、湿害にも弱いので有機質を施し適湿を保つような土壌条件にしてやります。土壌酸度は pH5.5~6.5程度がよく、強酸性は好ましくありません。

 トンネル・マルチ栽培のおすすめ品種は、イエロー系では「ゴールドラッシュ」「プレミアムスイート」、バイカラー系では「しあわせコーン」「ミルフィーユ」などです。

 
トンネル・マルチ栽培のお勧め!(スイートコーン)

トンネル・マルチ栽培のお勧め!(スイートコーン)

トンネル・マルチ栽培のお勧め!(スイートコーン)

トンネル・マルチ栽培のお勧め!(スイートコーン)



 雄花の抽出は播種後70日、雌花はそれより3~4日遅れます。なお雄花および雌花の分化は、一般的に低温・短日条件で早まります。収穫期は絹糸(雌しべ)抽出後25日程度です。(品種により異なります。)

 スイートコーンは風媒花で、雄花と雌花の開花期が異なるため、一般に他花受粉が多く、近くにデントコーンや他品種が栽培されているとその間で受粉が行われ、キセニアの現象(甘さ、粒色に花粉の影響が現れる)が生じ品質が変わります。特にスーパースイートの品種を栽培する場合には注意が必要です。なお花粉の飛散距離は200~250mに達します。

 露地栽培の場合の播種時期は桜の染井吉野が葉桜になった頃が目安になります。

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