土と親しむ ~家庭菜園・農業応援歌~

浜松市浜北区にある「たねや(店頭販売専業)」のbaka旦那が音痴ながらも精いっぱい歌う家庭菜園や農業の応援歌! 美味しい野菜や品種の話、栽培方法など家庭菜園や農業にまつわる話題満載!

タマネギ苗 今週からは貯蔵用

 昨日からタマネギ苗の貯蔵用の系統の品種の販売を始めました。

 昨日入荷の苗は、画像の投稿が憚られる様な品質の悪い苗でしたが、多くのお客様のご厚意によりほぼ完売となりました。ありがとうございます。次回の入荷は木曜日の予定です。

 お客様にもお話させて頂いたのですが、今年の天候を考えると、時期的にはまだ植えるには早いかな?と感じる状況です。

 以前に書かせて頂きましたが、タマネギは花芽分化(花を咲かせる準備)を始めると、可食部の球が太らなくなったり、球の中心に硬い芯ができたりします。ですから、花芽分化を起こさせない、花を咲かせる準備を始めさせないように栽培することが重要です。

 一般的には、タマネギの様な、グリーンプラントバーナリー型の植物は、ある一定以上の大きさになった苗がある一定以下の低温にある一定以上の期間遭遇すると花芽分化を起こし、その後の高温長時日で花を咲かせます。

 要するに、本格的な寒さが来る前に、成長しすぎてはダメという事ですね。暖かい年には早植は禁物という事になります。特別暖冬ではなくても、弊店のある静岡県西部(遠州地域)の平坦地では、貯蔵用の系統の品種では、最も早植できるタイプでも11月中旬以降が植え時の適期になります。

 弊店では、この時期の販売苗は「OK黄」と言う品種を扱っております。貯蔵用の中生種の品種の中では最も抽苔し難い品種だと思います。

タマネギ苗 今週からは貯蔵用



 余談ですが、上記の様に正確を期して「貯蔵用の中生種」の様な言い方をすると、「ナカテではなくてオクテが欲しい」と言われることがよくあります。「中生種=ナカテ、晩生種=オクテ」と言う感覚がある為かと思いますが、実際の品種特性の早晩性と俗称での「オクとかナカ」には若干のずれがあります。

 実際に、遠州地域で晩生種のタマネギ品種を栽培しているか?と言ったら、ゼロではないにしても、かなり少ない比率ではないでしょうか?一般的にタマネギの晩生種だと収穫は6月中旬以降になります。元々雨の多い時期の収穫を嫌うタマネギ栽培では、入梅が6月上中旬の遠州地域では、入梅前に収穫できる中生種又は中晩生種を、最も遅くに収穫する品種として、従来より「オクテ」と呼んでいたように思います。

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