夏野菜の苗の植え時期

たねや

2010年04月07日 18:33





 今日は夏野菜(トマトやナス・キュウリなど)の苗の問い合わせが多い日でした。
 ホームセンターのチラシが入ったせいかな?
 例年、弊店では最低気温が10℃以上になる頃を見計らって販売を開始するのですが、中々待ちきれないお客様が多いようです。例年4月の10日前後が10℃を超える目安ですね。

 夏野菜の露地栽培では、苗の植え付けは、昔から、桜(ソメイヨシノ)が開花してから1ヵ月後とか藤の花が咲いてからと言われていました。どちらにしても、4月の後半以降ですね。逆に言えば、その頃までは防寒対策をしっかりしましょう!と言う事ですね。

 それに、昔から「秋作の1日遅れは収穫が1週間遅れるが、春作の1週間遅れは追いついてしまう。」と言われていた位で、春の栽培はゆっくり構えていて大丈夫です。

 生育適温でみると、ほとんどの夏野菜は25℃前後で、低温に最も強いトマトでも最低10℃は必要です。ビニールやトンネルやポリキャップ等をしても、最低温度は1~2℃位しか違わないので、早植えすると枯れる確率が高くなります。
 ナス科の系統は比較的低温に強いので、しっかり防寒すれば大丈夫ですが、ウリ科の系統は非常に危険です。最低温度を15℃確保できる状態で植えた方が無難ですね。

 植える時期も気を付けないといけませんが、植える時間帯も気を付けましょう。種蒔きもそうですが、種を蒔いたり苗を植えたりした時に、その後に生育適温や発芽適温に近づいて行く時間帯に種蒔きや苗の植え付けをしましょう!

 この時期ですと、通常は12~15時位にその日の最高気温になります。それがだいたい夏野菜の苗の生育適温なので、植え付けは午前中と言う事になります。夕方などに植えてしまうと、いきなり生育適温以下の温度になってしまうので、苗が枯れやすくなってしまいます。特に胡瓜などは「夕方植えの瓜は朝日を見ない」と言われる位枯れやすくなります。

 後、気を付けるのは水管理です。低温傾向の時は、水分が多い程枯れやすくなりますので、水管理に気を付けます。

 画像は東京の小田急線の成城学園前駅近くにある「アグリス成城」と言う市民農園の1区画です。街中にあるせいか病虫害の被害が少なく、栽培しやすいようです。
 皆さん上手に栽培されていました。但し、料金はびっくり価格です。6㎡1区画で年間で105000円します。浜松ではちょっと考えられませんね。まぁ、設備も浜松の市民農園では考えられないほど充実していて、常駐のアドバイザーもいたりして、至れり尽くせり市民農園でしたが・・・。

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