薬になる野菜 ~ スイカ ~
西瓜を野菜と言ってしまうと違和感のある方も多いとは思いますが・・・?まぁ、どちらかと言えば、夏の果物の王様と言う感じの方が強いですかね。
果実のの90%以上は水分ですが、その甘さの元は果糖が最も多く、果糖はエネルギー転換が早いので、夏の暑さで疲れた体を癒すには、冷たい西瓜は即効性があります。また、果肉・果汁の紅色の色素はリコピンとカロチンの混合物で、抗酸化作用があります。カリウムやビタミンCを豊富に含み、その他ミネラルも市販のスポーツドリンク並に含んでいます。スポーツドリンクと言えば、こんな白いスイカもあります。↓
小生は食べたことはありませんが、実際スポーツドリンクのような味だそうです。
ゴミが増えてスイカの消費を減らす原因となっている皮ですが、中々優れものです。皮にはシトルリンと言うアミノ酸の一種を豊富に含み、この成分が利尿作用を高め、むくみを取る効果があるようです。西瓜の皮の漬物がありますが、西瓜を美味しく食べた後で、残った皮も有効利用できますね。
一方、種子には20%の脂肪と50%以上のタンパク質を含み、ほかにフィトステロール、ウレアーゼなどが含まれていて、国内ではあまり見かけませんが、種を食べるための西瓜の品種もあります。中国では漢方薬にも使われているようです。縁側で庭にタネを飛ばしなら西瓜を食べる風景は夏の風物ですが、飛ばさずにそのまま食べてしまうのも良いかもしれません。
近年、マイクロシード種と言って、非常に種が細かい西瓜も育種されていて、これらの品種は種を食べても気にならないタイプの西瓜です。
新世界 こつぶっ娘
一般種との種の大きさの比較↑
実際、どちらの品種も試食させて頂いて、種を出さずにそのまま食べても、まったく種が気にならずに食べる事が出来ましたし、何よりもどちらもすごく美味しいスイカでした。
来シーズンからは家庭菜園用の苗の販売も始まるかと思いますので、期待してください!
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