土と親しむ　～家庭菜園・農業応援歌～

　3月はウリ科野菜の蒔き時です！とは言っても、苗作りをされる方のお話です。もちろん！戸外では蒔けません！

　ウリ科野菜は通常は育苗日数が30～40日程度かかります。露地栽培で畑に定植する適期がだいたい4月下旬(静岡県遠州地域)なので、引き算すると、3月中旬～下旬が種まきの時期になります。

　南瓜、胡瓜、メロン・まくわと3回に分けて品種のご紹介をします。

　今回は南瓜のご紹介。


　南瓜の発芽適温は25～30℃と言われています。最低発芽温度は12℃、最高発芽温度は40℃です。生育適温は17～20℃位です。この位の環境が必要です。

　家庭菜園の場合でしたら、9cmのポリポットに直接種を蒔き、上記の環境を保てる場所で30~40日育苗して、本場2.5枚～3.5枚くらいで定植するのが簡単だと思います。

　以前にもブログでご紹介致しましたが、一般的に国内で栽培されている南瓜は大きく分けて、西洋南瓜・日本南瓜・ペポ南瓜の3系統に分かれます。西洋南瓜は一般にみなさんが南瓜だと思っているタイプです。日本南瓜は鹿ケ谷南瓜や菊座南瓜、バターナッツなどです。ペポ南瓜はズッキーニや金糸瓜などです。

　まずは、一般的な西洋南瓜の品種のご紹介です。西洋南瓜の中でも、大きさや皮の色、粉質度などの違いにより、様々な品種があります。

　大玉で黒皮(濃緑色)で高粉質と言うタイプが、現状では流行のタイプと言えると思います。そのタイプの中では、弊店では「こふき」「ほっこり１３３」「九重栗」などをお勧めしています。






　大玉の赤皮の高粉質では「べにくり」、白皮では「ホワイトハロウィン」をお勧めしています。




　大玉の粉質タイプ(上記の高粉質よりもやや粉質度は劣る)では「メルヘン」「みやこ」「ほっこりえびす」などをお勧めしています。高粉質がもてはやされている昨今ですが、個人的にはこのタイプが好きです。






　最近人気のミニカボチャタイプでは「坊ちゃん」「ほっこり姫」「すずなりカボちゃん」がお勧めです。大きさでは「すずなりカボちゃん」「ほっこり姫」「坊ちゃん」の順です。粉質度は「坊ちゃん」「ほっこり姫」が同程度で「すずなりカボちゃん」がやや劣る感じですかね。ここでも、個人的には「すずなりカボちゃん」位が好みです。






　少し形の変わった所では「甘龍」や「ロロン」もお勧めです。この二つは個人的にはすごく美味しい南瓜だと思います。




　日本南瓜では「はやと」「バターナッツ」がお勧めです。




　ペポ南瓜ではズッキーニの系統が普及してきましたね。細長いタイプが主流ですが、様々な形の品種があります。細長いタイプで緑系では「モスグリーン」「ブラックボー」、黄色いタイプでは「ゴールディボー」、丸いタイプでは「ブラックエッグ」「ゴールディ」がお勧めです。








　ペポ南瓜の系統で、忘れちゃいけないのが「金糸瓜(そうめん南瓜)」ですね。それから、先日もご紹介した種を食べる南瓜の「ぱくりんこ」もお勧めです。