「ボチボチと豆類のたね蒔き時期ですね」と言う話をしてから、未だに蒔いて良いのかどうか?迷ってしまう天候が続いていますね。今日明日雨で、木金と冷えるので、今週末位からが良いかなぁ~?と言う感じですね。
お店でお客様に「大豆と枝豆とはどう違うの?」とよく聞かれます。植物的には同じ物で、植物名としては大豆です。大豆の若採りが枝豆です。
大豆には大きく分けると、花芽分化から開花までに日長が大きく影響する秋大豆タイプとほとんど日長の影響を受けない夏大豆タイプ、そしてその中間型、この3つに分けることができます。そして、乱暴な言い方をすれば熟期の早生とか晩生とかの関係もだいたい相関関係があるようです。
夏大豆タイプが早生~中早生群で、中間タイプが中生群、秋大豆タイプが中晩生~晩生群になります。
一般的にはこの夏大豆タイプを枝豆に使う事が多いです。(特に温暖地の枝豆栽培では)やっぱり枝豆はビールの友ですから夏に採れないと困ってしまうので、早生系で日が長くても実が着く夏大豆タイプと言う事になる訳です。当然、秋に採るなら秋大豆タイプでも早採りすれば立派な枝豆です。
関西で美味しい枝豆の代名詞の丹波黒大豆は秋大豆タイプですね。
豆の色で品種を分ければ、白豆(黄豆)・黒豆・緑豆・茶豆の4タイプに分かれます。厳密に言えば複色系と単色形があって、色も微妙に分類されていますが、まぁ、大きく分ければ4つと思って良いでしょう。特に枝豆で食べる場合は豆の色は基本的には緑ですから・・・。(茶豆や黒豆は少し黒っぽい感じが出た位が美味しいと言われていますが・・・)
最近では豆の色は白豆系でも茶豆風味と言う品種も色々と出てきています。先日紹介した「湯あがり娘」がそうですね。
もう一つ、枝豆の場合は、莢で出荷する関係で莢に生えている産毛のような毛の色でも品種分けします。けの色が茶色の茶毛系と白い白毛系です。
それぞれの豆の色ごとに早生~晩生の系統はあるのですが、緑豆の系統だけは、本当の意味での早生系の品種は無いようです。(僕が知らないだけかも?)毛の色もそれぞれの豆の色で茶毛と白毛があります。
秋大豆タイプや中間タイプを春に早く蒔くと栽培期間中の日長が長すぎて実が良く着かないので気を付けます。
個別の品種の話は又機会があったらと言う事で・・・。参考までにタキイ種苗のカタログの抜粋を入れておきます。

昨年購入した枝豆なんですが、けっこう種が余ってしまいました。
今年、その余った種をまいてみようと思いますが、豆科の種は寿命がどれくらいなんでしょうか?
買い換えた方が確実ですよね。。