土と親しむ　～家庭菜園・農業応援歌～

　お彼岸の時期に入って、枝豆やインゲンのトンネル・マルチ栽培の種まき時期になりました。

　枝豆の発芽適温は25～30℃、インゲンは23～25℃と言われており、ほぼ同様の温度が必要になります。左記の発芽適温で言えば、枝豆の方がやや高温が必要な感じがしますが、個人的な感覚で言えば、インゲンの方が低温で失敗しやすいような感じがしています。

　トンネル・マルチ栽培で上記の発芽適温を安定的に確保できるのが3月中旬位なので、この時期からの栽培をお勧めしています。露地栽培の場合は染井吉野が葉桜になった頃からが蒔き時となります。4月中旬頃ですね。

　まぁ、最近の天気では4月中旬から下旬ころの温度が続いておりますので、トンネル・マルチが無くても蒔けそうな感じがしてしまいますが・・・。

　と言う事で、余談ですが、近年の3～4月の平均気温の推移のグラフです。↓




　グラフの中で1981～2010と言う青い線で描かれているデータがありますが、これは1981年から2010年の平均値です。天気予報などで、「平年に比べて」とか比較される基準になる数値ですね。温暖化が言われていますが、過去5年くらいで平均値をとると、この青い線はやや上方に動きます。小生がお客様に蒔き時などのアドバイスをする時も、基本はこの青い線の平年値を基準にしています。

　トンネル・マルチ栽培でお勧めの品種のご紹介です。

　まずは枝豆です。近年は茶豆風味の枝豆が人気です。「おつな姫」「陽恵」「あまおとめ」などがお勧めです。茶豆風味の代名詞とも言われている「湯あがり娘」はトンネル・マルチ栽培では木ぶりが大きくなりすぎるので、弊店のある地域では嫌われることがあるので、この作型ではお勧めしていませんが、それを気にしない方には、もちろんお勧めです。






　インゲンのおすすめ品種は、つるありとつるなしがありますが、この作型ではつる有タイプでは「スラットワンダー」「ガルベー」、つるなしタイプでは「スーパーライト」「恋みどり」をお勧めしています。