土と親しむ ~家庭菜園・農業応援歌~

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トマトの歴史

 1週間ほど前の日本農業新聞にトマトに関する特集記事が出ていました。

トマトの歴史


トマトの歴史


 トマトは、ナス科トマト属の植物で、南アメリカのアンデス山脈高原地帯原産と言われています。 8世紀の初頭、アステカやインカの民が最初に栽培したと言われており、新大陸発見とともにヨーロッパに伝わったとされています。
 
 当初はヨーロッパでも観賞用とされていたようですが、18世紀ごろから食用として普及し始めたようです。

 日本には戦国時代に伝わったとも言われていますが、17世紀半ばとする説もあります。四代将軍徳川家綱のお抱え絵師であった狩野探幽が「唐なすび」と称して1668年に描いています。最古の文献は江戸前期の儒学者貝原益軒の大和本草(1709年)で、「唐ガキ」と紹介されているようです。

 日本でも、最初はヨーロッパと同様に観賞用として珍重されていました。食用になったのは明治以降です。それでもカゴメの創業者蟹江一太郎氏のトマトに関する逸話など見てみると、試食した主婦からは「生きているのが嫌になる味だ」評されたという話が出てきます。実際に普及したのは戦後のようです。
 
 現在では世界でもっと栽培されている野菜の一つで、世界には約8000種類以上もの品種が存在し、日本の場合は、農林水産省の品種登録によると190種類を超えるトマトの品種が登録されているようです。

 エアルームトマトファームと言う会社のカタログには驚くほど多くの品種が紹介されています。

トマトの歴史



 戦後、日本では生食用の桃色系の品種が中心に育種が行われ、一般にも普及してきましたが、まだまだ、子供の嫌いな野菜の上位に入る野菜の一つでした。1980年代半ばに「桃太郎」と言う品種が開発され、美味しい野菜の一つに数えられるようになりました。
 
まぁ、ぼくが子どもの頃(1970年代初め頃)にもすでに美味しいトマトはたくさんあったように思いますが、生産地と離れた地域では美味しいトマトは食べられなかったようです。それを改善したのが「桃太郎」なんだろうな?と僕は理解しています。

 そんなこんなで、弊店でも今年の春は20品種を超えるトマトの苗を販売しましたし、「セレブデトマト」のようにトマト専門のレストランができるほどのトマト隆盛の時代になっている今日この頃です。





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